デリ・ジャパンの軌跡

何かせねばと焦る毎日で。

2021年6月4日

新型コロナは終息どころか岐阜県においてまん延防止措置が6月20日まで延長されるなど正直良い話題がありません。

某ネットニュースを拝見していても、今はオリンピックの開催をどうするか。ワクチン接種がどうなるか。その他ニュースが隠れてしまうほど毎日この話題のコメント数が多いですね。

弊社では外食部門として1店舗ではありますが食堂を運営しております。
昨年2月より新型コロナの影響を受け、毎月厳しい状況の中、スタッフも会社も歯を食いしばって今日に至ります。

本来であれば、もっと働く皆さんが笑顔になって、そのためには給与所得も上がって、お客様の満足度も上がってと前を向いてすすみたいところですが、今はどうやってスタッフを守るか。店を守るか。会社を守るかの防戦一方です。

振り返れば、令和2年4月18日に1回目の時短要請がかかり、そもそも来客数はぐんと減っていたし仕方ない事だと思い粛々と頑張り秋も終わるころから少しお客様数が戻ったきたと喜んだ矢先、12月には2回目の時短要請。そして年を明け1月に時短。2月から3月にかけ時短・・。

世間ではコロナ慣れと言われているように時短することに慣れてしまい、協力金支給の面から飲食店だけ優遇されているなどと多くの皆様がいっておられますが、全くと言うほど足りません。もちろん無いよりははるかに助かりますが、昨年より毎月経営が厳しい状況なのです。厳しいとは当然赤字のことを指します。それもかなりの高額が毎月かさみ通算すると恐ろしい数字になります。

それでも、スタッフさんは誰一人辞めず堪えて頑張ってくれています。
本当に感謝しかありません。ですから私も出来る限り雇用維持が継続できるよう多方面から資金繰りをしながら今日に至ります。

一番ダメージが大きかったのが今回の時短です。
3月7日に時短が解除され、3月後半にはお客様数も増え始めました。ようやく日常に一歩近づいたと全員が感じました。実際4月にはこの1年を通じても非常に多くのお客様が来店してくださり、久しぶりに良い手ごたえを感じることもできました。

しかし同時に報道では関東、関西の感染状況が増加し、北海道も過去最大数の感染者になるなどの状況。隣県の愛知県も感染者数が増加傾向にあり、当然覚悟はしていました。岐阜県の弊社が所在する北方町では5月3日より5回目となる時短要請が出ました。

4月には本当に先が見えたと喜び、今まで苦労した分スタッフにも恩返しできると思ったのですが、この上げてから下がるのには慣れることもできずダメージが非常に大きい。

今更政府や県を非難しませんが、やはり多くの国民が考えるように判断の遅さは目立ちます。当然考えておられることが私のような一経営者と違い多くあることは承知です。全体のバランスも当然ですが大事です。私たちが簡単に言っていることが簡単でないことも理解できます。

しかし遅い!
私は会社を潰したくありません。そのために出来ることを模索しながら焦りながら空回りしながらもがいています。微々たる結果もでてきましたが、当然足りません。もう体力の限界なんです。

オリンピック開催など大義に対して私は意見しませんが、できることなら今の国民感情や意見に耳を傾けていただき、最大の国難と言っても過言でない新型コロナの脅威に打ち勝ち、多くの人が納得できるような国にしてほしいと願うばかりです。



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